編集者の危機管理術
1 購入動機
以下のサイトで見かけて、面白そうと思って購入。
2 感想
紹介されている事例はとても面白かったです。
特に、商標や差別的表現についてはあまり接したことがなく、大手の出版社はこのような問題と向き合っているのかと勉強になりました。
また、問題解決の手法については、思ったより謝罪が使われているのだなと認識を新たにしました。
不利な立場であっても、こじつけてでも反論しないと和解金額が下がらないという認識があるため、今までの経験上、謝罪という選択を取ることはほぼなかったのですが、弁護士が介入しないような案件では謝罪という選択を取ることにより穏当に終わることがあるのだなと認識を新たにしました。要は使い分けなのでしょう。
もっとも、法律家が書いた文章ではないので、プライバシー関連ではそこまで言い切っていいのかと疑問に思うところもありましたし、法律学的な用語とは異なる使い方をされている部分もあり、引っかかることもありました。
その部分を差し引いても、出版関係にかかわるのであれば、読む価値があるのではないかと思います。
ところで、出版社の顧問弁護士の顧問料について、以下のような記載がありました。
本当だとしたら、とてもうらやましい話だなと思います。
「顧問料」は月額5万円、年間60万円で、これに夏冬の特別手当的なものを含めると年間約260万円から300万円となる。*1