弁護士の営業戦略

 

 

1 購入動機

顧問契約のメリットはあまりないんじゃないかなと思っていたので、有名な使用者側の先生がどのように考えているのかを知るために購入。

 

2 感想

 

著者は顧問契約のメリットとして、以下を提示します。

①クイックレスポンス

②正確かつ最新の情報

③従業員に対する緊張感

④従業員間のトラブルの事前防止

セミナーにより従業員への気づきを促す

⑥法令順守意識の社外へのアピール

 

確かに経験豊富なベテラン弁護士がサービスを提供するのであれば、それだけの付加価値があるのかもしれませんが、果たしてこれだけのサービスに月額5万円を払う価値があるかといわれるかといわれると、私はそれだけの価値をまだ見出すことができていません。

ところが世の中にはこれだけのお金を払う経営者は無数にいます。

そうすると、やはりサービスの内容ではなく、サービス主体に価値を見出しているのではないかと思うに至りました。

つまり、この弁護士には安心して相談できるという安心感が顧問契約の一番の効用なのではないかと思うに至りました。

そうであれば、顧問契約の営業では継続的な関係を作り、自分のことをよく知ってもらうことが大切です。

この点、この著者の先生は、単純接触効果を維持すべく、依頼者への訪問や情報提供を継続しているとのことでした。

こういうことを続けるのは簡単なことに見えて、なかなか難しいと思います。弁護士として成功されているのも、こういう粘り強い努力に一因があるのではないでしょうか。

そこで、他人と触れ合うことはたいてい不愉快なことを伴いますが、しばらくは以下の方針でちょっと頑張ってみようと思います。

 

1 なんでもいいので、常に個人事件が1件はある状態をキープする。

事件を通じていろいろな人と知り合う機会を確保しようと思います。

刑事事件であっても関係者が経営者ということもありうるわけで、そこからつながりができるかもしれません。

2 研究発表の機会を作る

セミナーをやるなりして、知識と経験を定着させつつ、自分の存在と専門性を知ってもらう。

3 趣味を作る

いろいろな人と関与できる趣味を作ろうと思います。ランニングなど一人でできる趣味はさすがにNG。