ケース別法的交渉の実務

 

 

1 購入動機

ボスと方針が相反したときに、ボスの方針でうまくいくことが多いため、交渉に強くなってボスを見返してやりたいと思ったため。

 

2 感想

総論部分はよくまとまっていました。

ただ、各論部分は微妙です。法律論を解説してそれで終わりというものも少なくありません。

その原因は説例の練りこみが足りないことにあるように思います。

その中でもきらりと光る説例は、債権回収交渉、不動産関係の交渉(建物明渡し)、普通建物賃貸借契約における賃料増減額交渉、中小企業によるクレジット利用の詐欺被害をめぐる交渉の4つだったように思います。

おそらくこの分野を担当した著者は実務経験が豊富であると推察され、かなり踏み込んだ検討をしていて、大変勉強になりました。

また、各論の解説を読んでいて、総論と各論をリンクさせることはかなり難しいように感じました。

とはいえ、少しずつでも交渉上手になれるように場数を踏んでいきたいと思います。