お気の毒な弁護士

 

 1 購入動機

マチ弁から最高裁判事になるという異色の経歴に興味があったので購入。

 

2 感想

マチ弁が最高裁判事になれたのは、本人の能力はもちろん、司法研修所の所付・教官という要職を経て、弁護士会民事訴訟委員会を経験するなど、きちんと公職的なキャリアを積んできたというところに尽きるのではないかと思いました。

こういうところで評価される仕事をしてきたからこそ、裁判所も信頼して採用できたのではないでしょうか。

ただ、この人の経営に関する考えは、プロフェッションらしいとはいえ、継続可能性がなく、あまり褒められないなと思いました。

最高裁判事になるときに金策に苦労するというのは、行き当たりばったりの経営と非難されても仕方ないのではないでしょうか。

このほかに勉強になったのは以下のとおり。

・地道な調査が大切。

・裁判官にわかりやすく伝えるように工夫する。

・初めて依頼する弁護士に大きな事件を頼まないから、報酬が少なくても、小さな事件を誠実に処理することが大切。それが大きな事件や紹介につながる。

・自分の仕事が常に誰か(裁判所等)に見られていることを忘れない。