神保町ブックフェスティバル

1 はじめに

 今年も神保町ブックフェスティバルに赴いて、読みもしない法律書を購入してきました。

 本でお勉強するよりも、実務をこなしたほうが勉強になることはわかってはいるのですが、半額となるとつい買ってしまうんですよね。

 そこまで法律ガチ勢ではないではないのですが、過去3年ほど参加しているので、法律書の購入の観点から神保町ブックフェスティバルの動き方をまとめてみたいと思います。

2 回るべき出版社

 法律書の場合、主要な出版社は以下の3つです。

  • 弘文堂
    緑の本(法律学講座双書)で有名な出版社。
    直近1年以内に発刊された書籍を投入してくれるため、最新版への買い換えによく利用しています。
    値段が高い条解シリーズは、ブックフェスティバルでも非常に人気があるので、欲しい分野がある場合は早めに行って確保しておきたいですね。
    法律学講座双書は2日目でも残っていますが、それ以外の単行本は午後にはなくなっていることが多いと思います。
  • 中央経済社
    メインは会計本なのですが、法律実務書も販売しています。
    こちらも直近1年以内に発刊された書籍を投入してくれるので(記憶の限りでは、ブックフェスティバルの数日前に発売された書籍も販売されていたような…)、大変ありがたい出版社です。
    例年、ワゴンが2~3台あるので、ある程度歩き回る必要があります。
  • 有斐閣
    法律出版社ではもっとも有名ですが、結構シブいです。
    単行本については、1年以内に発刊された書籍は基本的にないと思っておいたほうがよいです(今年は、昨年末に発刊された伊藤眞先生の破産法・民事再生法第4版があり、たいへん驚かされました)。
    また、ワゴンに置いてある単行本は、今後1年程度で改訂が見込まれる書籍が多く、あえてこのタイミングで買う必要は乏しいように思います(もちろん、少し経って型落ちしても半額で買えるならOKという価値判断はあり得ると思います)。
    個人的には、置いてある単行本を眺めながら、あ、これがそろそろ改訂されるかもしれないんだと楽しみにするのが有斐閣ブースの楽しみ方です。
    そういう意味では、今年、中山信弘先生の著作権法第2版が置いてあったのを確認できたのが収穫でした。
    単行本よりも注目すべきは、ジュリスト等のバックナンバーでしょうね。学術的な面に興味がある人は論文を買うのもよいと思います。

3 例年の動き方

 弘文堂→中央経済社有斐閣と回ることが多いです。

 有斐閣ブースと中央経済社ブースは神保町駅の入り口近くに配置されているのに対し、弘文堂はスズラン通り中ほどにブースがあるため、人が増えてくると行きにくくなる弘文堂から行くのがよいのではないかと思っています。
 

4 今年の感想

 結局、今年は11冊買いました。うち何冊読むかはわかりませんが、実務に生かせればいいなと思っています。